1月30日の時点で・・・
暴風雪予報。
こりゃだめだ。。。
音海は通常でも、よろけるほどの爆風が吹き荒れます。
予報で出る風速の3倍増しで見る必要があります。
これが、予報で「暴風雪」となると、現地では
SF並みの嵐でしょう。きっと。
果敢と無謀は紙一重、まだ死にたくはないので、やむなく中止です。
じゃあどうする・・・?
冬の釣りものは、若狭湾サゴシか管釣りの虹鱒しか、僕には引き出しががありません。
あとはメバルとか。
そんな悩める前日の31日、当の(い)さんから、鯛釣りの提案を頂き、
これに連れて行ってもらうことに!
つい先日、ブロ友の皆さんとのオフショアジギングデビュー計画が順延になったばかりなのに、
こちらで船デビューしてしまうことに 若干の後ろめたさを感じつつ。。。
ジギングとはまた別物なので?、どうかお許しを。。。
今回お世話になったのは、和歌山市加太の、
畑中丸さん。
船の前で待っていると、ほどなくして船長さんが颯爽と VINOで登場。
船長さんから、自前のタコで作ったという
蛸飯おにぎりを頂きました。
これはサプライズ! 温かいし、とっても美味しかったです。
船に乗り込んでまずレンタルタックルを受け取り、
仕掛けと釣り方のレクチャーを受けます。
仕掛けは5本針の胴付き。全長10mくらいです。
この針に、ネクタイ状のエサ板(=ナイロン製の疑似餌)をチョン掛けします。
豆アジ釣りサビキ仕掛けの長大版みたいです。
これが加太のスタイルらしいです。
6時半。
「ほな、そろそろ行きましょかー。飛沫が掛かるから、移動中は後ろにおってください。」
エンジン音が高まり、出船!
加太大波止の外は、かなりの大波です。
いや、割と普通なのか僕たちには判りませんが、とにかく船は ばったんばったん揺れながら進みます。
「冬の、長潮。」
当然、条件はあまりよろしくありません。
そんな条件下での、最善のポイントに向かいます。
20分ほどで、ポイントに到着。
この辺は、波は穏やかです。
周りには20隻以上の船が居ます。
集結です。
船長さんの合図で、指示された深さまで仕掛けを下ろします。
で、そこからゆっくり一定速度でずーっと巻く。。。
リール10~15回転したらまた仕掛けを下ろし、そしてまた巻く。。。これの繰り返し。
暫くして、、、
ココココッ!
わ! 来た!!
よっしゃー!電撃アワセ!・・・は、厳・禁!!
アタリがあると
条件反射で ついアワセそうになります。危ない危ない。
そうかーこれが所謂 前アタリ?
最初に教わったとおり、そのまま同じスピードで巻き続けます。
今はまだ、魚がエサ板を咥えてついて来てる段階なんだそうな。
アワセなんか入れたらびっくりして離してしまうか、エサ板がちぎれてしまいます。
ココココッ!
ココココッ!
まだまだまだ。。。
ココココッ!
ぎゅーん! ひときわ力強い反応が!
よし巻けー!!
・・・っと巻きかけたら船長さんから、
「乗ってもまだ同じスピードで巻いて! 2匹目が別の針に追い掛かりするかもしれへんから!」
おおっ、そうかなるほど!
早く魚の顔を拝みたいのを辛抱して、ゆっくりゆっくり巻き上げます。
サルカンがトップガイドまで来たらもう巻けないので、
ここからは手で仕掛けを手繰り寄せます。
船長さんの持つタモ網に入ったのは・・・
(写真は帰宅後 撮りました。)
27cmと小振りですが、
人生初の天然真鯛!
うーん、嬉しいです!
獲物を船底の生簀に入れてもらって、釣り再開!
そしてその後の2投目!
ちょこっとサイズアップ30cm!
すごいすごい! まさにビギナーズラック、幸先よいです!
もしかして物凄いいっぱい釣れるんちゃう!?
念願のあのセリフ、
“もうクーラーがいっぱいで入りませんわ!”が言えるかも!?
よしこの調子で、今度はサイズアップや!
波の~谷間にぃ~命のぉ花ぁが~~~♪
・・・て感じでもないですね。
船はぷかぷかとポイントの端まで流れ、そこで一旦仕掛けを回収、潮の上流へ戻る。
そしてまた潮流に乗って流れながら、仕掛けを上げ下げ・・・
しかしここからは厳しかったです。
少し風が出てきて、仕掛けを回収するとき下ろすとき、
しょっちゅう
一人オマツリ状態。。。
そして雨も降ってきました。
まあ屋根が掛けられるので、これは幾分かは凌げます。
でも寒いです。
一度アタリがありましたが、エサ板を持って行かれてバラシ。
鮮やかなスタートダッシュを切った僕でしたが、
やがて数でもサイズでも、(い)さんに離されてしまいました。
ちなみに(い)さんは、40cmくらいを頭に4匹。
天候が段々悪くなり、うねりが高くなってきました。
また、遠くに見えていた淡路島が、霞んで見えなくなりました。
20隻以上いた船はいつの間にかみんな帰ってしまって、
残っているのは我々含めて4隻に。
11時半。
「そろそろ帰りましょう!」と船長さん。
このあと雨が収まってくると、次は風がもっと強くなるんだそうです。
そうなる前に帰港です。
帰るぜ!
加太漁港に帰って、
頂いた缶コーヒーと蒸しタオルが 冷えた身体にとっても温かでした。
心にまで温かさが染み渡りました。
船長さんの手で、鮮やかに神経締めがなされます。
悪天候の中 船長さんは、
僕たちにできるだけ釣らせようと、粘ってくださいました。
初の船釣り、初の流し釣り、で、初の天然真鯛ゲット。
かなり寒かったですが、
よい経験をさせて頂きました。
またお世話になりたいと思います。
ありがとうございました!
あれ? 釣ったのは2匹のはずなのに、何故に4匹?
大きいの2匹は、船長さんが釣った獲物です。
恵んで貰っちゃいました。